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@ 木型の選択 |
A その基本サイズに対する各部分の確定 |
B 皮の種類と色選択(カンガルー、キット、ペッカリー) |
C 値段 |
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ヒールの高さ3cm、4cmに対応した細足用から幅広用迄5木型があります。各木型で出来た靴を履いて確認作業に入ります。まずカカト周辺と、土踏まず周辺の感触が良く、足長が適切である場合その木型の選択をして頂きます。そしてもう1度それよりも細めと、広めの木型で再確認をして、木型特定をします。
特定した木型で作った見本靴で、幅(指の付け根から指の側面)がきつい場合は5mm、10mm、15mmと大きいサイズを履いて頂き、幅の確認作業に入ります。5mmまでの中間サイズの時は1.25mm、2.5mm、3.75mmと3つの選択肢をご用意しております。そして5mm、6.25mm、7.5mmと幅の拡大が続きます。1.25mm単位で幅を選べる仕組みです。どの幅が丁度いいのか、時間をかけてご本人に決めて頂きます。それから爪の先と上は当たるところがないか、この点も確認はおろそかに出来ません。最後にくるぶしが当たるかどうかの確認で終わります。外羽の場合は羽の開きは10mm以上あるよう考えております。 それから皮の種類の選択。キットは柔らかくお足に馴染みやすいが、キズになりやすく、雨にあたると、しわの部分から切れやすい弱点を持っておりますが、お出かけ用としたら最適です。しかし外反母趾の方には、皮の強度がないので、お奨め出来ません。カンガルーは万能です。雨にも雪にも強くキズもつきにくく、大変丈夫でしかもしなやかで、上品な風合いを持っています。ペッカリーはお足に問題点の多い方や、お年を召した方には好評です。通気性に優れ、ふんわりとした柔らかさを持ちながら耐久性があります。ちょっと値段が高いのが欠点です。現物の皮と色を見て決めて頂きます。すべて完了する迄平均100分程度かかります。 |
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今より、20年前のほうが上質のお靴を履いている人が多かったです。革底の靴を履いて膝を伸ばして、コツコツと歩道を闊歩されている姿は、今は昔。それに折角の革底にゴムを貼るなんてことは止めて欲しい。最近はますますアメリカ流に、賃金の安い国で作ったチープな靴が主流になり、ほとんどの人がそれを受け入れてしまう為に、日本製の革底の上質なものがなくなりつつあります。特に婦人靴ではそれが顕著になっています。良い物が適切な価格で販売出来なければ、優秀な技術が引き継がれません。残念な状況になりつつあります。靴好きな人は是非とも、底周辺の手入れの行き届いた革底靴を履いて、気持ち良くコツコツと歩いて欲しいものです。 |